FF7ACモーションキャプチャーアクター体験記

あんな長い放送事故は始めて見ました。七瀬です。みんな大変やね。年末だしね。でもあの5分間で何千万という金がすっ飛んだんだろうなぁと気軽に想像するのはお茶の間で客観的に見ているからこそ。お気楽極楽。

さて、忙しさにかまけてすっかり後手後手にまわっていた先日のモーションキャプチャー収録のことについてお話します。いや、このぐらい冷却期間を置かないと興奮してアホ全開になっちゃうしネ。っていうかそれも言い訳なんだけどネ。



思いおこせば10日前……。
私のケータイに1本の非通知設定の電話が入ったのでした。

集英社の者ですが、先日応募いただきましたモーションキャプチャー出演の件で、ぜひお願いしたいと思いまして……」

ナニ、集英社モーションキャプチャー??それは私がもうすでに諦めの境地だったファイナルファンタジーVIIアドヴェントチルドレン(FF7AC)の出演者募集の件を指して言ってる??

きゃぁぁぁーーーーっ!喜んでっっ!!

そんなわけで先日、クリスマス前のまさにアドヴェント期間に行われたFF7ACモーションキャプチャー収録に参加してまいりました。

都内某所、がんばれば家からチャリででも行ける距離にそのスタジオはありました。集まったのは私も含め6人。北海道からこのために足を運んだ子もいました。大変お疲れさまでございます。

言わずもがな、FF7ACはフルCGの映像作品。でも登場するキャラクターは、実際の人間が演じた動きをCG化して表現されています。その動きをデータとして取り込むために行われるのが「モーションキャプチャー」なのです。

スタッフの皆さんへの挨拶が終わった後、さっそく準備開始。体にフィットする黒Tシャツに黒スパッツ、そして水泳キャップという、ほぼ全身黒タイツな格好をします。まさに「もじもじ君」です。そして全身に「マーカー」と呼ばれる銀色の反射ボールを数十個ほど付けられていきました。
で、だだっぴろく天井も高いスタジオへ。ここには壁中にカメラが取り付けられており、マーカーの動きを記録していきます。私が動くと、点がたくさん寄せ集まった私の分身がモニター上で同時に動きました。おもしろい。
その点の集まりは線となり、肉付けされ、最終的にはCGキャラクタとなるんですね。

収録は6人全員が同時に演じることはなく、数人づつスタジオに入っていって、いろいろなシーンの動きを演じていきました。非常に緊張しましたが、そこは元演劇部部長(いつの話だ)、本番では役者になりきって奮闘。野末さんなど監督の方々に丁寧にご指導いただき、一つ一つのシーンを創っていくのは非常におもしろかったし、やりがいを感じました。

私は名前の付いている役を演じたわけではないのですが、象徴的な動きはいろいろ演っているので、どれが自分かは分かると思います。なので発売されたらそれをチェックし、1人でほくそ笑みたいと思います。あぁ楽しみ。
なによりクラウドなどFF7のキャラと同じ世界に私の分身が登場するんだ!と思うとむちゃくちゃ嬉しくて。もう素敵すぎっっっ!(>▽<)

出番以外はすべて待ち時間でしたが、その間も共演した人と談笑したり、Vジャンプ編集部の方々やライターさん、そしてスクエニの社員さんとも少しお話することができ、とても貴重な時間を過ごせました。なので待ち時間も苦にならず、むしろひじょ〜〜〜に楽しかった!

今回の収録の様子は、1月21日発売のVジャンプに掲載されるとのことです。皆さんどんどん買いましょう。1人5冊ぐらい。
ただ、どれが私かは分からないような仕様となっております。良い子はあんまり詮索しちゃダメだぞ☆



さて。ここまで読んでくださった方は十中八九「いいから早く演じた内容を教えやがれゴルァ!」とヤキモキしていることと思います。

……すまんがお嬢ちゃん、いくらかわいいあんたの頼みでもこればっかりは言えねぇのよ。(←誰?)

いや実際、何か抽象的な表現ででもお伝えできればと思ったのですが、どう表現してもストーリーの核心に触れてしまいそうだったので控えます。
ただこれだけは言えるのが、すごく丁寧に作りこんでいるし、何より世界観が素晴らしい。きっと皆さんの期待を裏切らないと思います。だから2004年夏、このDVDを買いましょう。1人10本ぐらい。





一旦ひとおおりまとめたところで。あとは七瀬藍衣の戯言として、私的に今回最大の収穫についてお話しましょう。
はい、乙女モードに切り替え。

そう、あれは出演待ちをしている時。胸がいっぱいなのとお腹が出るかもという懸念から、いただいたお弁当に手をつけられないでいた時のことでございました。

入り口の扉が開き、1人の男性が入ってきました。金髪で長めの前髪を揺らし、その隙間から覗き上げるようにこちらを見た瞬間、私は固まってしまいました。


…………ッ!!




野村さんキタ━━(゜∀゜*)━━( ゜∀)━━━(  ゜)━━(  )━━(゜* )━━(∀゜* )━━━(゜∀゜*)━━!!!!



某巨大掲示板がこんなに自分に染み付いているのかと思うとかなり微妙な気持ちではありますが、その時は確実に例のAAが頭を3回転半ぐらい駆け巡っていきました。

そこに現れたのは、FF7をはじめ、FFXキングダムハーツなど私の愛するゲームをことごとく手がけている、野村哲也その人だったのです!尊敬しろという人を挙げろと言われたら確実に3人以内に入るだろうという彼に会えるなんて会えるなんて会えるなんて。むちゃくちゃ感激しました。

今なら死んでも幸せかも。一時はそう思えたんですが、人の欲望は限りがありません。できるだけ近くに行きたい、あわよくば話しかけたい……と思いました。しかし悲しいかな、こんなもじもじ君な格好では目を合わせることなどかなわない!という乙女モードが邪魔をして、結局最後まで話しかけることはできませんでした。
女はやはり着飾ってなんぼなのです。でも素で勝負できる度胸を私は持ちたい。(みつを風)

しかぁし!「サイン欲しい」ときゃぁきゃぁ言っていた私たちがよほどうるさかったのか、なんとVジャンプ編集部の方が色紙を買って野村さんにサインを頼んでくださったのです! しかも、やかましかった私たちをどうにかしてなだめようと思ったのか、お忙しい中の合間を縫って、野村さんはサインを人数分ちゃんと書いてくださいました。しかも名指し&クラウドのイラスト付き!!きゃーーーーーーーーーー!!!!

額に飾って、我が家の家宝にしようと思います。野村さん本当にありがとうございます。愛してる。(!)


いやもうとにかく、感謝しきりの1日でした。優しくお世話してくださったスクエニの皆さま、キレイめ姉さんキュートなベイベーなどなど仲良くしてくださった共演者のみんな、そしてこんな素敵な機会を作ってくださったVジャンプ編集部の皆さま、どうもありがとうございました!!

また何かあればぜひ呼んでください。最優先で飛んでいかせていただきます。